臼井式レイキ療法の講習は、一般的に4段階に分かれています。
(各流派系統によって、段階の呼び名が違います。)
一般的な(西洋式レイキの)、学びの内容をご紹介いたします。
1段階…ファース・トディグリー(レベル1 初伝 初級講習)
- レイキについて
- レイキの歴史
- 21日間の自己浄化
- 自己や他者、モノへの手当ての方法
レイキの回路を開きます。(アチューンメント/アチューメントと呼ばれています)
自身の体がレイキの通路になる事により、自身または他者をヒーリングできるようになるレベルです。
(誰でも必ず、アチューンメントにより主に両手のひらからレイキを流せるようになります。
車の運転免許取得と同様、才能がないから・・・素質がないから・・・というような種類のものではありません。)
もちろん生まれつき能力が高いかたもおられます。
コツの習得が早いかたもおられます。
けれどもどなたも運転免許が取れるように、レイキを使えるようになります。
(※ただし、使いこなせるようになるまでの実践と練習は必要です)
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2段階…セカンド・ディグリー(レベル2 奥伝 中級講習)
- 3つのシンボル、マントラの伝授
- 他者へのヒーリングの応用
- 遠隔ヒーリングとその応用
レイキをより便利に使えるようになる応用レベルです。
(※レイキ療法、つまりヒーリングの技術習得であれば、この2段階目までの受講で十分です。)
レイキエネルギーを小さなエリアに集中的に流したり、肉体レベルのみに留まらず感情レベル(心の疲れ、痛み、ストレス)にも効果的に使える手法などを伝授します。
癖直しや空間を越えた遠隔療法(今この場に居ない人にレイキエネルギーを届ける)、遠隔療法を応用して編み出された時間超越法(カルマ解消やトラウマ解消)、願望実現法なども学びます。
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3段階…サード・ディグリー(レベル3 神秘伝 上級講習)
- 最後の第4シンボル、マントラの伝授(一つ)
- 宇宙との波動共鳴
レイキについての学びでは、これが最終段階です。
セカンド・ディグリーまでのヒーリングレベル(doing)を終え、宇宙波動と自らの内面波動を同調させる方法を学びます。
自らが光り輝く存在にり、周囲をも輝かせるレベル(being)へと自身を高めるレベルです。
(※臼井式レイキ療法には、これ以上のシンボル・マントラは一切存在しません)
日本伝統式レイキでは、ヒーリングレベル(doing)を終え、ここからがレイキの真髄へと入っていく段階になります。
レイキの学びで言えば最終段階ではなく中間地点・・・ここからが本格的な学びである『悟りへの入り口』です。
臼井氏の提唱する『自己実現/安心立命の境地』に至るメソッドを学びます。
(※ここが『西洋式レイキの失われた半分』と呼ばれている部分です。)
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4段階…マスター・ディグリー(ティーチャー・ディグリー 師範研修)
- 他者へのアチューンメントの手順とレクチャー方法を習得
他者にレイキのアチューンメントを施す事ができるようになるレベルです。
レイキの指導者になりたいかたのためのレベルです。
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西洋式と日本伝統式の講習内容(ちがい)
段階 | 西洋式の呼び名 | 講習内容 | 日本伝統式 の呼び名 | 講習内容 |
---|---|---|---|---|
1 | ファースト・ディグリー ファーストレベル レベル1 | ・レイキについて ・レイキの歴史 ・21日間の 自己浄化方法 ・レイキシャワー ・レイキサークル ・他者への手当て (12ポジション) | 初伝 初級講習 | ・レイキについて ・レイキの歴史 ・21日間の 自己浄化方法 ・レイキシャワー ・呼吸法 (内面浄化) (精神統一) |
2 | セカンド・ディグリー セカンドレベル レベル2 | ・3つのシンボル/ マントラの伝授 ・遠隔療法 ・遠隔シンボルを応用した願望実現法 (時間超越) (カルマ解消) (トラウマ解消) | 奥伝(前期) 中伝 中級講習 | ・3つのシンボル/マントラの伝授 ・遠隔療法 ・他者への手当て(押手/撫手/交血法) ・レイキサークル ・念達法 ・発霊法 (人格向上) |
3 | サード・ディグリー サードレベル レベル3 | ・4つめのシンボル/マントラの伝授 ・宇宙との波動共鳴 | 奥伝(後期) 奥伝 上級講習 | ・4つめのシンボル/マントラの伝授 ・宇宙との波動共鳴 ・自己実現/安心立命へ至るメソッド |
4 | マスターディグリー マスターレベル ティーチャーディグリー ティーチャーコース | 他者に向けた アチューンメントの手順習得 レクチャー習得 | 神秘伝 師範研修 | 他者に向けた アチューンメントの手順習得 レクチャー習得 |
シンボルやマントラとは?
レイキ講習の2段階めになると、『シンボル』『マントラ』というものが登場します。
これは、レイキをより便利に使うためのツールとお考え下さい。
レイキエネルギーは一種類しかなく、そのエネルギーを用途に応じて加工するツール・・・、つまり補助道具です。
レイキエネルギーを水に例えて説明してみますネ。
すると、カンタンにイメージして頂けます。
例えば『水』は、冷やして氷にすれば熱を冷ましたり、モノを冷やしたり出来ます。
『水』を温めてお湯にしたり、水蒸気にすれば、さらに用途が広がります。
このようにして、我々は水を便利に加工して活用していますよね。
レイキエネルギーも『水』と同じように、用途に応じて加工できます。
この便利な加工方法は、レイキ講習の2段階目で学べます。
たとえ『水』を加工しても、どこまでいっても元は水であり、『水』が『ジュース』になるわけではないように、レイキエネルギーはどこまでいってもレイキエネルギーです。
そしてレイキエネルギーは
一種類しか存在しません。
西洋式と日本伝統式では、シンボルに対する認識が違います
日本伝統式にとってのシンボル・マントラ
日本伝統式レイキでは、もともと シンボルやマントラは、
レイキ・エネルギーをその使用目的に合わせて便利に加工するための補助ツール
と捉えていました。(現在もそうです。)
つまり、子供用自転車の補助輪や、浮き輪のようなものなのです。
臼井氏は、
「人体内のレイキ・エネルギーは、人格を高めれば高めるほど強くなる」
「レイキエネルギーの波動と自己波動をさらに強力に共鳴させるには、自己成長が不可欠」
「だからこそ将来的には、シンボル使わなくてもよい(使う必要がない)レベルにまで ご自身を高めていくことを目指しましょう」
と指導していました。
とはいえ便利なツールですので、まずは十分に楽しみながら活用し、その後シンボル(マントラ)を使いこなせるようになった時には、手放して行きます。
(例えば、泳げない人にとっては、最初は浮き輪があったほうが便利ですし安心でしょう。けれどもオリンピック選手級に水泳がうまくなった時にはどうでしょうか?
浮き輪という補助ツールは、かえってあなたの泳ぎの邪魔になると思いませんか?)
なお、レイキをうまく使いこなせるようになった時、すでにあなたのレイキ療法に対する信頼は十分に生まれているでしょうから、たとえシンボル(マントラ)を手放してもヒーリングの効果は変わらないはずです。
西洋式にとってのシンボル・マントラ
西洋式レイキでは、シンボルやマントラは
レイキ・エネルギーを使用目的に沿って加工しつつ自分自身へ誘導してくるための『誘導体』(媒体、コネクター)と捉えています。
つまり西洋式レイキでは、シンボルやマントラは、レイキ療法の効果をさらに高めるために、よりパワフルにレイキを受信するためのツールであり、ラジオのチューナーやアンテナのようなイメージです。
そのためシンボル・マントラをいずれ手放すという発想はなく、逆に
「シンボルがあればレイキ・エネルギーがさらに受け取りやすくなる」
「だからレイキ療法がより効果的に行える」
「シンボルは、一生大切に持ち続けるべきもの」
という価値観が一般的です。
(その理由として、西洋式レイキが世界に広まるきっかけとなった人物・林氏が
軍医であったという事が深く関係しています。
もともとの臼井式レイキ法のうち、『レイキ療法』としての部分が
大きくクローズアップされ、重要視されたためです。)
つまり、まとめると・・・
現在、日本伝統式と西洋式では、シンボル(マントラ)についての認識が、ほぼ180度違うと言えます。
レイキ実践者(初心者)にとっての、エネルギー加工用 補助ツール(初心者ではなくなったら、手放すもの)
レイキエネルギーをより効果的に受け取るための、誘導・媒体ツール(一生、大切に持ち続けるもの)
では、シンボル(マントラ)は一体、どちらの用途のツールと捉えるのが正しいのでしょうか?
実際にシンボルやマントラを使用してみれば、きっとあなたは『エネルギー加工用の補助ツール』であるという実感を得られるのでは、と思います。
とは言え、シンボルやマントラを使用する事により、レイキエネルギーが、用途に応じてよりいっそう効果的に、そしてパワフルに作用する事は間違いないため、
『(この誘導体によって)エネルギーを効果的に受け取れているのだ』
という認識を持つかたがおられるのも、不思議なことではありません。
(※当協会は、この『レイキ辞典』により出来る限り『もともとはどうだったのか』という当初の根本・基礎知識をお伝えすることに務めております。
ただし同時に、西洋式・日本式どちらの認識が正しいのか、という比較検証よりもむしろ、「レイキ実践者は、いかにこの手に入れた便利な道具を使いこなし、自他を完全調和の状態(本来の状態・元気で幸福な状態)に近づけるか」つまり「実践」という点に比重をおくべきという見解でおります。)
(「さらにスムーズにレイキを活用できないものか」という発想から臼井氏がシンボルが生み出された事には違いないであろうと推測するためです。)
(※「シンボルを知ることにより、レイキが使えるようになるのですか?」という質問が時折当協会へ寄せられますが、この発想には疑問が持たれます。
いわば、「電気製品を手に入れれば、電気が通っていない村でも電気製品は使えますか?」という質問と同様だからです。)
(けれども西洋式レイキの考え方に基づいて思考した時には、おそらく
『シンボルはレイキエネルギーを受信しやすくし、自分自身に誘導してくるためのコネクターである』
という捉え方から出発してシミュレーションするために、このような発想と疑問を抱くかたがおられるのも一理あることかと思われます。)
西洋式レイキの各流派では、レイキ療法の効果をさらに高めるために、「もっと効果的なシンボルはないのか?」と研究したり、近年 数多くのオリジナル・シンボルが生み出されています。(『レイキ辞典』では、これらの流派は、臼井式ではなく非臼井式のオリジナルなレイキという位置づけでご紹介しております。)
シンボルやマントラ、(マントラの有無)には差異があります
実は各種の流派系統、団体によって、伝えているシンボルやマントラ、(マントラの有無)には差異があります。
(なぜ差異があるのか、その理由にはレイキの歴史が関係しています。)
ただし、どの流派・系統のレイキ師範からアチューンメントを受けても、同じ種類のエネルギーのためエネルギー的な種類差はありません。
(※これは臼井式レイキ療法を受講した場合のお話です。
レイキと名前が付いていても、臼井式ではない別のエネルギーワークも存在します。その場合は、この限りではありません。)
非臼井式レイキの流派系統によっては、5つめのシンボル、またはそれ以上のシンボルが存在します。
つまり逆に考えれば、「4つ以上のシンボルが存在する流派ならば、臼井式ではない」と位置づける事が出来ます。
※非臼井式レイキにも、有効で
素晴しいメソッドは多数存在します。
ちょこっと余談: 「シンボルは秘密にするべきもの?」
創始者の臼井氏は、ご存命の頃、
「シンボルやマントラをレイキ受講者以外の者に見せたり、知らせないように」
と指導しておられました。
万が一、レイキを学んでいない人がシンボルやマントラを誤まって使用したところで特に何ら悪影響は出ません。
つまりシンボルやマントラは、特別怖いものではありません。
ではなぜ、臼井氏は外部の者に知らせないように注意を払うよう、弟子達に指導しておられたのでしょうか?
(臼井氏は、レイキ療法を、
「こんな素晴しいものなのだから、技術を一部の人が独り占めせずに、多くのレイキ実践者や、レイキ療法を行なう施術者を生み出したい!」
「どなたでも才能、素質に関わらず広く使えるようにしたい!」
という強い思いを持ち、アチューンメント手順を考案した人物です。
なのにシンボルに限って、「くれぐれも他者に知らせないように」とは・・・臼井氏らしくない考えだと思いませんか?)
おそらくシンボルを他者に見られないよう配慮した理由は、
「レイキ療法が、外部の者から必要以上に特別扱いされたり、呪術的なものに見える事を回避するため」
だったのではないかと当協会では個人的に推測しております。
(レイキはどなたでも習得可能なものであるのに、シンボルを使っている場面を見た人が、「これはおそらく、特別な才能を持った特別な人物でなければ使えるようにならないのだろうな」と誤解するのを回避するためだったのでは?)
なお現在、インターネットや書籍でシンボル等を一般公開しているレイキマスターもおられます。
ですが、シンボルを意味や効能の面から考察した時、レイキ実践者以外のかたがシンボルを知ったところで使いようがないため、あまり意味がありません。
(例えるならば、電気の通っていない村で電気製品を使おうとするようなものだとお考え下さい。
シンボルは便利な補助ツールですが、まさに電気製品のようなもので、コンセントから電気を引いてくる事が出来ない人にとって、それ単体では活用のしようがないのです。
つまり、レイキ実践者がシンボルを使う事によって、初めてシンボルは活きます。)