レイキを学んだかたであればどなたでも、ご自身に向けて自己ヒーリングを毎日行なうことにより、実践技術を身に着け、高めることが可能です。
(※1stディグリーのレイキ講習を受講すれば、すぐに手当て療法が出来るようになります。)
自己ヒーリングの手順(西洋式12ポジション)
レイキヒーリングを行なう前に、心の中で『今からレイキを始めます』と唱えます。
発霊法や浄心呼吸法を学んだ人は、それらを行なうなどしてから始めるといいでしょう。
(ただし、必ず行なわなければならない、というものではありません。)
基本12ポジションのヒーリングは頭部より始め、前面、背面の順で行ないます。
- 頭部 1 目の周辺
- 頭部 2 こめかみから耳の辺り
- 頭部 3 後頭部(もしくは額と後頭部)
- 頭部 4 首(喉、甲状腺、頚動脈)
- 全面 1 肺の上
- 全面 2 胃の上
- 全面 3 丹田(腸の上)
- 全面 4 そけい部(リンパ節)
- 背面 1 心臓の裏
- 背面 2 胃の裏
- 背面 3 腎臓の上(腰)
- 背面 4 仙骨(尾骨)
一箇所平均2分~5分ほどで次の部位へ移るのが一般的です。
もちろん、部位によって時間を自由に加減して下さい。
ケガや病気、痛み等 緊急を要する場合には、必ずしも基本12ポジションに従う必要はありません。
直接患部へ手を当ててください。
背面等、手が回りにくい箇所にムリな体勢で行なう必要はありません。
(レイキは患部に直接手を当てていなくてもちゃんと必要な箇所に流れていって働きかけてくれますし、また無理のない体勢で行なうほど効果的だからです。)
あなたが心地いいと感じる部位には少し長めの時間、またそれほど必要ないと感じる部位には短めの時間で行なっても問題ありません。
基本12ポジション以外の部位にも手を当てることは効果的です。
レイキが必要な部位ほど、手を置くと暖かく、心地よく感じます。
手当て療法のコツ
効果的にヒーリングを行なうためのコツは、意識の集中をしない事です。
ここがレイキ療法の大きな特徴であり、難しいところでもあります。
なぜなら、特に初心者のかたにとっては、「自分手のひらから本当にちゃんとレイキが流れているのか」がなかなか確かめられないため、不安に感じてしまうからです。
不安な分だけ、どうしても手のひらに意識がいってしまいます。
「レイキを流そう、流そう」と頑張ってしまうのです。
すると皮肉なことに、レイキの流れは停滞し、手のひらからうまく流れ出してくれません。
そのため、いつまで自分自身に手を当てていても心地よさもさほど感じず、変化がよく分かりません。
そしてますます不安になり、自信が持てなくなる・・・という悪循環にハマりがちです。
(※ここの悪循環を乗り切った先に、コツの会得が待っています。)
一旦ヒーリングを開始したなら、その後は手のひらに意識を持っていかずに行ないましょう。
(理想は『無(む)』の状態です。)
特に『私が治す』『私の力で・・・』等、『我』は一切不要です。
集中力を横へ置き、淡々と『無』の心で手を当てていきましょう。
そうすればレイキがより一層効率よく流れ出します。
いわゆる中国気功の主な手法では、出来る限り意識を集中します。
つまりレイキのコツとは真逆です。
レイキがうまく流れているかどうか、確かめるには
実は、ご自身で「うまくレイキが流れているかどうか」を確かめる方法があります。
手当て療法を開始すると、レイキエネルギーは主にあなたの頭頂から自動的に流れ始めます。
そして体内に巡り、主に手のひらから(そしてあなたの身体全体から)放出されます。
20分もすると、まるで適温の湯船に浸かっているかのような、心地いい気だるさに包まれます。
肩の緊張やこわばりが緩んできます。
頭の中であれこれ考え事をしていたとしても、徐々にボンヤリとしてきて忙しく物事を考えることがしづらくなってきます。
このような、まるでぬるめの温泉か湯船に浸かっているような感覚がやってきたなら、うまくレイキを使いこなせているというめやすになります。
逆に、「レイキを流そう、流そう」「うまくやろう」としがちな人は、知らず知らず肩に力が入ってしまいます。
そしていつまで経っても力が抜けないので、心地いい気だるさがやってきません。
また、身体がゆるまないためにレイキエネルギーがうまく体内を流れてくれず、滞ってしまいます。
何も考えずに、ただ「ポン」と手を当てましょう。
そしてポカンとしたまま、手のひらの温もりを感じてみましょう。
そうこうしているうちに、心地よく全身が緩み、気のめぐりがよくなってポカポカとしてくる感覚に包まれている事でしょう。
※初心者の方は、最初からうまくやろうと頑張らないで下さい!
うまく出来なくて当然ですし、それでも毎日気楽に使い続けていると、1ヶ月後にはちゃんと使えるようになっているかと思います。
誰でも子供の頃は、何度も転んだりトライを繰り返しながら物事を習得したはずなのです。
もしもうまく出来なくて落ち込んだときには、どうぞあの頃のことを思い出してみてください。
1回目から完璧に出来る人など、まず居ないのですから・・・。