第二次大戦の敗戦を期に、約50年近くの間、レイキ療法は日本国内と欧米で全く正反対の動きを見せました。
こうして、90年代より再びレイキは日本に戻ってきました。
(海外からやってきたために、「Reiki」と書かれたり、まるで外国語のごとくカタカナ表記で「レイキ」と表現されているのです。)
これが、『西洋式レイキ』『ウスイレイキ』です。
(戦後、日本国内に残ったラインと区別するためだけに、便宜上『西洋式』と呼んでいます。)
現在、欧米からの逆輸入によって再び国内で息を吹き返したレイキ。日本人が「もともとは日本発祥のものである」と知って、
逆に驚いたりしている状況です。
事実、多くの日本人が、「レイキ」という言葉をまだまだ耳にしておらず、
日本国内での本格普及はようやっとスタートしたばかり、といった段階です。
ちなみに今、海外旅行先などで「日本人だ」と名乗ると、レイキについて訊かれる機会が増えているかと思います。
また、5つ星クラス以上の一流ホテルでは、あたり前のようにしてエステサロンの中にレイキヒーリングメニューが存在します。
欧米では駅前に、ごくあたり前にレイキクリニックが存在します。
そして、現地の人々から気軽に活用されています。
『古い日本伝統文化のひとつ』である、レイキ。
中国気功は、中国の伝統文化としてこんなにも有名ですが、日本にも伝統文化の一つ・レイキ療法の古い歴史があるのです。
しかも、現在世界を見回してみれば、『世界各国でここまで多くの実践者、愛好者を持つ日本伝統文化は他にはない!』という事にもお気付きになるかと思います。
日本伝統式レイキと西洋式レイキ。
両者にはそれぞれに素晴しい個性・特色があります。
そしていずれも多くの方から愛され、活用されています。
優劣やどちらが正しいかを追求する事は無意味です。
これからの課題
レイキについての今後の課題もいくつか見え始めています。
1もともとの日本伝統式レイキのメソッドから、残り半分がそげおちて広まっている。
(レイキ=ヒーリング として世界中で広まっている。)
(せっかくの日本発祥文化なので、失われた真髄部分も同時に広められればさらに理想的です。)
2レイキ療法の技能を指導できるだけの実力を持つ師範(レイキマスター)が、国内には非常に稀少である。
3日本国内では、レイキのアチューンメントのみを行なっているレイキマスターも少なからず存在する。
(例えるなら、ペーパードライバーが自動車教習所の教官を務めている状況)
4師範(レイキマスター)のプロ意識が低く、セクハラ行為や医師法に触れる発言から時折問題が発生。
(例:「末期ガンでも必ず治る」と言い、多額のヒーリング料金を取り、訴訟問題に発展するなど)
※ この④番のケースは、全国でも稀でほとんど事例がありませんが、レイキ関係者はプロ意識を高く持ち、軽率な行為と発言について自らを律していきましょう。
この『レイキ辞典』ウェブサイトが、ささやかながら上記①~④番の課題をクリアしていくために、世界のレイキ仲間のかたがたから活用され、役立てたならば、これ以上に嬉しい事はありません。
その目的でこのサイトを作成いたしました。